2001 ベルヴィ信州 チャペル 新築 長野
2002 ベルフォーレ西条 新築 愛媛
2004 ハウス オブ ザ マカロン 新築 埼玉
2004 みほた特別養護老人ホーム 新築 福島
2005 &ルーチェ トスカーナ 新築 愛知
2005 瑞穂フラワーショップ 新築 愛知
2005 ホテル日航東京 内装 東京
2006 VIPホール 県庁前 新築 新潟
2006 ラシュレ ディア コート 新築 和歌山
2006 ホテルG.P軽井沢 内装 群馬
2007 掛川グランドホテル 内装 静岡
2007 バードグリーンホテル 内装 福井
2007 ホテル日航東京 内装 東京
2009 ホテル 夢しずく 新築 熊本
2010 日本料理 古都 内装 上海
2010 ベルフーガ 新築 栃木
2011 櫻 邸 新築 京都
2012 ベルオーブ水沢 新築 岩手
2016 ロヴィナテラス 新築 盛岡
2016 ベル ラ クール 新築 那須
2018 アクーユ マリエ 新築 新庄
2021 那須グランピング 新築 那須
■那須高原 グランピング施設
設計・監理/飛世アトリエ
HOTEL YUME SHIZUKU /BETTEI SO-ANTOBISE ATELIERホテル
夢しずく/別邸 蘇庵熊本県阿蘇郡南阿蘇村
設計・監理/飛世アトリエ/佐伯建設
■設計主旨■ホテル夢しずく
・別邸蘇庵は阿蘇熊本空港から車で約20分の阿蘇国立公園内にあり、阿蘇の五岳全てが一望できる絶好の立地にある。
元々ここには企業の保養施設があり、建物の状態が良好であったため、これをホテルに改装して、今年1月、ホテル夢しずくとして先行オープンした。
ホテルには男女の大露天風呂等を新設し、客室13室のうち7室を露天風呂付に改装した。約2,500㎡の庭には散策路や花畑を整備した。
当地は日本の銘水百選の白川に近いため地下水をくみ上げ、おいしい水を味わうためのあづま屋を設け、そこから流れ出た銘水で池に水をはり、客室の露天風呂が水面に映るようにした。
さらに、この池の水は、人工の小川を流れて離れの各浴室前の池に流れこむようにした。
別邸「蘇庵」と名付けられた「はなれ」は、ホテル棟とは全く別にアプローチさせ、門をくぐったところに「かくれ家」エリアのレセプション棟がある。
敷地はなだらかな傾斜地で、各棟までの距離もかなりあるため、希望があればカートで送迎する。
はなれは、レセプション棟と8棟16室の客室で構成されていて、平家10室、メゾネットタイプが6室となっている客室は、1室が約20坪ほどから27坪で、2人で使うには少し贅沢な広さであるが、4人での宿泊も想定している。
外観は、数奇屋風、古民家風、モダン和風に洋館を1棟加えた4タイプとし、それぞれにバリエーションを加えている。
敷地のなだらかな高低差が屋根の稜線の連続に美しい変化をつけてくれた。各棟の前庭には四季折々花が咲くよう樹を植えた。
内装は、各種の外観に合わせて各室ごとに変化をつけ、ほとんどの室から阿蘇の五岳が眺められるよう工夫した。
各棟にひいた天然温泉の浴室は、開口部を阿蘇に向ってフルオープンできる半露天風呂とした。
平家棟の浴室には池に浮かぶテラスを設けて阿蘇を眺められるようにした。
ひのき造りの浴槽、岩風呂、酒桶の浴槽等、全ての浴室を違うデザインで変化をつけ、リピーターを飽きさせないよう工夫した。
今回の設計コンセプトの中で、一番のポイントは「阿蘇の五岳の美しさを堪能してもらう」ことであり、設計上最も気を使ったことは、阿蘇の美しさと時間の変化を建物の内外に最大限取り入れることであった。
ホテル 夢しずく(改装・増築)、別邸 蘇庵(新築)
データ
所在地 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陰5ー15他
主要用途 旅館
建築主 株式会社 セルモ
設計・監理 飛世アトリエ
担当/総括・建築:飛世 真治
施工
建築 佐伯建設 担当/和田典之
電気 飯塚電機工業 担当/奥村清文
空調・衛生 飯塚電機工業 担当/中川徹也
設計期間 2007年2月~2008年4月
工事期間 2008年7月~2009年2月
[建築概要]
敷地面積 18,277.97㎡
建築面積 1,310.59㎡(別邸 蘇庵)
延床面積 1,484.00㎡
建ぺい率 15.38%
容積率 22.04%
構造規模 木造 平屋建、地上2階
最高高さ 8.9m
軒高 2.9m、5.8m
階高 2.9m、3.1m
天井高さ 2.5m
主なスパン 3.84m×3.84m
道路幅員 8.5m
駐車台数 22台(別邸 蘇庵)
地域地区 都市計画区域外 阿蘇国立公園普通地域
[主な外部仕上げ]
屋根 日本瓦葺き
外壁 じゅらく風 塗り壁
[主な内部仕上げ]
エントランスロビー 床/花崗岩・かりん本実フローリン
グ 壁/珪藻土櫛引 天井/杉板塗装
写真提供/株式会社 セルモ